東ノ手から

信州上田市の東側にある神科(かみしな)台地。さらにその東側にある「東ノ手」近辺からのブログです。

硫黄島クルーズに関する本を読んで

今朝、5時の朝焼け!

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青山繁晴氏の硫黄島クルーズの講演をまとめた書籍「死ぬ理由、生きる理由」を読みました。私は終戦から6年後に生まれ、戦争のことは何も知らずにこの国で育ちました。

戦後教育は私たちに何も教えてくれなかった事もいまさらながらよくわかりましたし、結局はそれができない教育界だったとうことも一応理解はしています。

生証人である先輩方が生々しい過去の現実をそう簡単には話せなかった気持ちもよくわかります。

歳月が経過して戦争体験者も国民の2割となった現在、貴重な情報を残すにはもう時間も限られています。

これまで、ねじ曲げられていた真実や、隠れていた真実を知るたびに悲しい気持ちになりますが、もう知らなかったでは済まされないことでもあります。

あの戦争で亡くなった方は200万人〜300万人とされていますが、世界中ではとんでもない数字になります。

我々はその方達の犠牲の上でこの世に生きていることを重く受け止めたいと思います。

正直、これまで硫黄島がどこにあるのか?すら明確に理解しておりませんでしたし、あの硫黄島の戦いの真の意義も理解しておりませんでした。

その上で、贅沢な、情けない生活に溺れている自分達も感じています。

この本を読めば、私たち日本人が今後どういうスタンスで生きてゆくべきかという方向性も見いだされます。

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