東ノ手から

信州上田市の東側にある神科(かみしな)台地。さらにその東側にある「東ノ手」近辺からのブログです。

花粉症とips細胞&寄生虫

今日も暖かく、雲一つない快晴でした。寒さはこれからのはずですから、油断は禁物です。それにしても今冬は雪が積もりません。本当に雪国の方には申し訳ないと思うのですが、まだ本格的な雪かきをしていないとなると生活上はとてもありがたいのですが、このままでいいのかな?とか不安になります。これからドカンとくる事を覚悟はしておきたいと思います。

そんな今日の快晴写真です。

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鳩が電線にきちんと並んでいます。

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ご町内の内藤さん宅の庭先の大ケヤキです。(なかなか迫力あります)

もうひとつ近くの神社に大きいのがありますがそちらは後日に。
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ips細胞から花粉症を起こす肥満細胞を作り出すことに成功したというニュースがありました。
花粉症は我々が花粉に触れることで体内にIgEという抗体が大量にできます。そのお膳立てが出来上がった上で、鼻の粘膜にアレルギーの元となる花粉に触れた時に、鼻粘膜の肥満細胞表面に存在するIgEと花粉が合体してヒスタミンなどの炎症性物質が放出されあのいまいましい各種症状が起こります。
ips細胞の活用で肥満細胞がヒスタミンを出す状態を人工的に作り出して新薬を開発するという考えですが、いい薬が早くできるのを待ちたいと思います。

以前から花粉症と寄生虫の関係が言われていますが、実はこの寄生虫がいることで体内では花粉と同じようにIgE抗体が大量に作られるそうです。このIgEは当然のことながら鼻粘膜の肥満細胞にも存在します。ところが寄生虫に対して作られたIgEと花粉は合体できずそのたヒスタミンが出ません。猿の場合80%寄生虫をもっていて昔も今もその数値は変わらないため花粉症の猿は少ないそうです。ところが日本人ではかつて70%近くの人が体内に寄生虫を持っていたのが近代化による衛生状態の変化で今は0.2%になっていてこういったIgEが激減したためにこのような事が起こっているそうです。日本人でも発展途上国に長年暮らしている人も花粉症は少ないそうです。

これは、有名な寄生虫学者の藤田紘一郎先生の著書「笑うカイチュウ」に書いてあった事です。

でも、わざわざ寄生虫を体内に飼うわけにもいかないですから、そういうIgEを作ってくれる飲み薬があればいいということになりますが、こちらはまだまだ遠い話のようです。

いずれにせよ、アレルギーという深刻な問題が解決する糸口はできているわけですから今後の研究開発に期待したいと思います。