病院から家に着いて隣のリンゴ畑の木に止まっているカラスに声をかけた。
もちろん小声だったけど逃げない。
おそらく、いつもこの辺りにいるカラスであろうと勝手に思いこんで親しみを込めて挨拶をしたつもりだったが、カラスは「あっしには、関係ねえことでごさいます」とばかりに飛び去ってしまった。
思わず、懐かしの木枯らし紋次郎を思いだしてしまった。
さすがに爪楊枝はくわえていなかったが、今日はカラスが妙にカッコよく見えた。
「紋次郎」と名前をつけることにしたが残念ながら数羽いるうちの何れかは見分けがつかない。
彼らはいつも我が家の周辺にいるから、とりあえず「紋次郎とその仲間たち」と呼ぶことにした。
それにしても、なんだか似たような政党名を連想してしまうな!