東ノ手から

信州上田市の東側にある神科(かみしな)台地。さらにその東側にある「東ノ手」近辺からのブログです。

150mの散歩

今日は、自宅を出て僅か150m、いつもの散歩のお供の飼い犬が突如出現した犬に噛みつかれてしまったためです。

左後ろ足の内ももにケガをして少し出血し、ビッコを!

背後で噛まれているので自分には見えていなかったのですが、相手の犬の歯が確実に食い込んでいたようです。

噛まれた直後はあまり血が出ていなかったのでカスリ傷程度かと思ったのですが、噛まれた本人は歩こうとしなかったので、歩かせるのは中止。

抱きかかえて自宅へもどり、傷の消毒手当をしましたが、局所的に牙がくい込んでいたことがここで判明し家についてからの方が血が出てきて止血に時間がかかってしまいました。

あいにく獣医さんも日曜でやっていないので明日回しです。

ケガの程度としては軽い(わずかに重い感じ)ほうですしビッコもそのうち回復することでしょうが相手は外犬のコーギーでこちらは室内犬のトイプーですから飼い主としても過保護な心配性ですが傷口から感染しても困るので獣医の診察だけは受けておきたいと思います。

事件は本当に突然のことでした。

我が犬を守るために早めに抱きかかえてしまえばよかったという反省があるのですが判断に迷いが出る状況が重なったこともありました。

それはこちらの潜入観念が災いして油断してしまったということです。

もともとこちらのお宅にはコーギーがいて外につながれているのですが、いつも尻尾をふって吠えているのでどちらかといえば友好的な犬という印象がありました。

ところがこの日に限って、その犬の親犬が遊びにきていて、その親犬が飛び出てきて噛み付いたという訳ですが、最大の原因はあちらの飼い主さんがうっかりとリードを離してしまった事です。

ただこの時、こちらもデジャブー的現象に感じてしまったのです。

事件の起こる直前にこちらのお宅に飼われている犬(遊びに来ていた犬の子供)が散歩に出てすれ違い、飼い主さんとも挨拶をしました。

その直後、また同じ犬(実は他の家で飼われていて遊びに来ていた親犬)が出てきたと思ったのですが、子供犬の方は友好的だからという先入観があるところへ「あれ、なんでまた同じ犬が出てくるの?」という困惑感が加わり、状況判断が遅れたのです。

「多分、こいつも友好的だろう」という感覚でした。

しかし、こちらの犬が小さいくせして威勢を張って吠えたため、相手もカッとなったのでしょう!すぐそばに来た時はすでに威嚇体制でした。

その間、2~3秒のことです。

こちらは2匹連れているので、先の先入観による油断もてつだって抱きかかえる余裕もなく攻撃を受けることになった訳です。

こりゃ話が違うぞと、トイプーですからリードのまま犬を持ち上げて一度は逃れました。でも2匹同時に釣り上げているからなかなか大変です。コーギーの後ろからあわてた飼い主の女の子が追いかけてきたので早く押さえ込んでくれるのも期待したのですが、こちらの1匹がついに犠牲になってしまった訳です。

2匹の犬を釣り上げた状態で回転させながら逃げていたためもう抱きかかえる余裕は全くなし、しかもあの状態をいつまでも続けられるわけもなく、リードが抜けたらどうしようと思いながら、追いかけて来た女の子に早く押さえ込んでほしかったのですが、彼女もうろたえていたらしく事は既に遅しでした。

しかも、これもそれこそ3秒間くらいのできごとです。

噛まれた、我が飼い犬は悲鳴をあげましたが、この子はいつも大した事がなくても悲鳴を上げる犬なので、恐怖心は本物でも「大した事ないのに、おおげさな」とつい思ってしまったのもいけなかった。後方で噛まれているのも見えなかったため、相手の犬が噛み付いてまでいるとは思わなかったのです。

ようやく、加害者犬を取り押さえた女の子も「大丈夫ですか?」と声を発し、こちらも

「大丈夫かな?」とチェックをしているうちに彼女はいなくなっていました。

多分、彼女にも噛み付いている姿までは見えなかったのか?ビックリしたけどケガはないと判断して立ち去ってしまったようです。

我が家としても、以前に飼っていた犬(ハスキー)が、近所の犬(ポメラニアン)に噛み付いて大ケガ(こちらは重症で大変でした)をさせてしまった苦い経験がありましたので、この程度のことで「どうしてくれる」と騒ぐのもどうかなと考え、追求はしませんでした。しかも、このお宅の犬でないにしても知り合いでしょうから連絡はつくはずと判断しました。

散歩を中止して帰宅してから、傷の手当をして傷が局所的に深い事に気がつき、そこで結局は加害者のお宅へ連絡をさせていただきましたが、こちらとしては事の結果を伝えるだけはしておこうという気持ちからでした。

しばらくして、女の子とご両親がお見舞いを持って訪れ、女の子は泣いていましたが、我が家としても加害者の経験があるので、ここまでしないでとお伝えしました。

こうなると世の中そういうわけにもゆかず、明日獣医さんでかかった費用だけいただきますということで了解してもらいました。

なんだかんだいってもこういうことは気持ちの問題ですし、今回はうっかりリードを離してしまったことに対する反省が今後に生かされれば良いことです。

これまでも、危なそうな犬が近づいてくれば抱きかかえてすれ違っていたので、今回も事件の直前にすれ違う犬(子供犬の方)がいたからこそ、その時点で抱きかかえておけばよかったとこちらも反省おおいにありです。

結局、かわいそうなのは噛まれた犬だけという結果に!

人間と犬が共存する社会では珍しいことではないといえ、いろんな事を考えさせられる深い理由のある150mの散歩であったと思います。

今日は、6.7Kmのコース設定だったのですが、また今度にしました。毎日、犬と一緒に歩いているから仲間にトラブル発生となればそういう気分にもなるもんですね。