東ノ手から

信州上田市の東側にある神科(かみしな)台地。さらにその東側にある「東ノ手」近辺からのブログです。

カエルの合唱にふりかえる

夕方以降、田植えもいつの間にか終了した水田から聴こえてくるカエルの大合唱!
都内の生活から一変し、この地に住み始めたのは30年前!
この「東ノ手」にはまだ我が家と数軒の家があるだけで周囲は辺り一面が水田でホタルや嫌いなヘビもいました。
なにしろ、夜間の家のガラス窓には相当数のカエルが張り付いて明るい窓に向かって飛んでくる虫を待ち構えていた程です。雨の日の自宅近辺の道路には小さなカエルがたくさん出ていて通行する車にどれだけ潰されたことか?
ある時は風呂の中をグロッキー状態でカエルが泳いでることもありました。
当時はカエル達の大迫力な合唱に非常に驚いたものですが、いまとなればこれも毎年訪れる季節の風情です。
減反や農家の高齢化!宅地開発の促進という時代の変化もあって、今は水田の数もかなり減り大合唱のパワーも昔程ではなくなったとはいえ、まだまだこの時期はにぎやかなカエルの合掌の存在に安心する自分がいます。
 その一方で、いつの間にか見かけなくなったホタルやヘビに寂しさを感じると共に素人ながら日本の米農業のあり方に不安を感じざるをえません。
カエルの鳴き声でそんなことを感じる初夏の夜は涼しくて気持ちがいいものです。
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