東ノ手から

信州上田市の東側にある神科(かみしな)台地。さらにその東側にある「東ノ手」近辺からのブログです。

イルミネーション

住宅街というには住宅個数が少なく、農村地帯といえば田畑の多いこの地区では夕方散歩をしていても、以前にイルミネーションが流行った時期もあったことを振り返ってみても、イルミネーションを個人宅で飾っているお宅はほとんどありません。

30分~1時間の散歩コースで見かけるのは2件程度です。近所の会社の前を通ってもあまりやっていないですね、というかまるでその気配なしです。田舎ですから暗いのはあたりまえですし伝統的な日本文化という観点からはイルミネーションなんてくだらんという意見もあるかとは思いますが、かつてこの田舎でもまるで競い合うように派手に飾り立てるお宅はけっこうありました。そのお宅の前を通るのが楽しみになるくらいでした。それが景気がどんどん悪くなるのと並行しているかのごとく、震災以降の節電ムードも手伝ってなのか、僕が散歩して歩くこの地域内において今は全くそういった光景は見当たらなくなってしまいました。

お店や飲食店が営業のために飾り立てるのとは違って、個人住宅の方が花を飾るかのようにちょっとオシャレな雰囲気でやっていただくのは、まさに「おもてなし」精神ではないかと思うのですが、そう言う意味で寂しいかなと思う次第です。

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自分のところのイルミネーションも画像のごとく大したことなくただ飾っているだけなのですが、周囲にイルミネーションしているお宅がないので目立ちます。でもこの年末から正月の期間は夕方は暗くなるのも早く気持ちも落ち込み気味ということもあろうかと、なかなかセンスよくというわけにはいきませんが、なんとか明るい気分で年の瀬を過ごせればと飾っています。

来年は冬季オリンピックがソチで開催されますが、前回のバンクーバーオリンピックではどこのお宅もきれいにイルミネーションをして市街全体がとてもきれいで感激したけど帰国したら日本があまりにも暗く感じて落ち込んでしまったという某著名人の方が言っていたのを思い出します。

アベノミクスで景気が上がってきたといっても、庶民レベルには無縁な話、来年消費税が上がってますます家計が苦しくなると思えばイルミネーションなんてとんでもないという国民の意識が出ているのかもしれませんが、テレビやラジオでやたらにクリスマス年末ムードを盛り上げていても実際はそうでもないというところだと思います。