東ノ手から

信州上田市の東側にある神科(かみしな)台地。さらにその東側にある「東ノ手」近辺からのブログです。

どうしても期待してしまう

谷亮子選手が銅メダル!北京オリンピックが開催されて2日目の午前。まだそれだけだ。
世界の選手たちを知らないまま日本人選手しか観ていないから、国内ではトップであっても、いざ一発勝負のオリンピックでは何が起こるのかわからないことはもう常識であるが、結果を出せない日本に幾分「がっかり」してしまう。
メジャーリーグの報道もそうであるが日本人プレーヤーのいいところしか報道しない傾向にあるメディアのあり方には以前から批判があった。
実際はいろんな情報が報道されているのであろうが、我々庶民の所へは日本人だけの情報が流れてくることが多いのでついつい過剰な期待をしてしまう。そんな自分達の愚かさに気づかされることも、残念である。
そして、過剰な期待が一人歩きして選手にプレッシャーを与えていることも懸念される。
もちろん、アスリートにとってプレッシャーは必要でそのプレッシャーに打ち勝つ精神力も備わっていなければならないとは思うが、勝手に個人的想像をするには、おそらくアスリートにとって不要なプレッシャーもかなりあるのではないかと思う。
いや、そんな程度のプレッシャーなんて、トップアスリートには過酷なほど当たり前なことなのであろうと思いたい。
世の中、町内会のちょっとした大会でも上には上がいる。それが世界の頂点を争うことになればメダルを獲得することがどれだけすごいことかも良く理解できる。
「参加することに意味がある」オリンピックならではの、人間模様や感動もあるから、そういうものが見えたとき人々は感動する。
谷選手は、金メダルを期待されたが、銅メダル。もうそれは結果であって、銅メダルで十分である。彼女の人間模様背景がすでに金メダル級であるからこそそう思う。
柔道のように3位決定戦がある競技では、金メダルを争った結果が銀メダルという状況に対して、銅メダルを取りに行くという条件の厳しさは負ければメダルがないわけであるから、そう考えるとあらためてすごいことだと谷選手の勝利の瞬間に価値観を見出すことができた。
まだ始まったばかりだから、世界の強豪選手も見ながらじっくり観戦したいと思う。