東ノ手から

信州上田市の東側にある神科(かみしな)台地。さらにその東側にある「東ノ手」近辺からのブログです。

待てない人達

今日の読売新聞に「待てない人が急増」と出ていたが、確かにちょっとしたことで待てずにイライラしたりずいぶん自分勝手な事しているなと思う節がある。
自分の生活のリズムや周囲との人間関係がそうさせてしまう傾向にあるのであろうが、もう少しゆとりを持って生活していればちょっと待つことなんて逆にその時間を楽しむことができるはずである。
便利さを追求するあまり本来の人としてのリズムや他人と協調すべきリズムが失われてしまっているため、精神と心身のバランスが崩れてしまい、それが慢性化している人が待てない人たちなのかもしれないと考えたりしてしまう。
そういう自分も待てない人間になってしまっている危険性を感じるものの自分のやっていることはいつの間にか正当化してしまっている。このあたりは心理学的に考えればかなり矛盾している。
パソコンやプリンター相手に「早くしろよ」という自分はもう末期症状なのかも知れない。
ゆとりを持って待つ姿勢は本来の日本の伝統文化であり、そこを無視してしまっている私達が日本を駄目にしているのであろうかと思う。
自分の身辺でもとかく袋小路としか思えないひどい話は後を絶たない。人のことを思いやらない自分勝手な生活や行動のたどり着く先は袋小路なのかもしれない。
人のためになる「待てない」は追求すべきであっても、他人を無視した「待てない」が増えているのではなかろうか?